OITA: Oika's Information Technological Activities

@oika 情報技術的活動日誌。

オープンソースカンファレンス2013 Hokkaidoに参加しました

2013.09.14、お邪魔してきました。OSC2013@北海道
朝から参加したセッションの内容と感想まとめ。

「オープンソースソフトウェアの翻訳をやらないか」

@okano_tさん。
LibreOfficeを例に、オープンソースソフトウェアの
翻訳活動についての紹介とライブコミット。
翻訳作業はどこも人手が足りていないので、
興味がある人はどんどん参加してくださいとおっしゃっていた。

LibreOfficeの翻訳作業はPootleというツールで
Webブラウザから行っていた。
ずいぶんとカジュアルなUIだなぁという印象。
なるほど、見ず知らずの善意の人たちに、軽い気持ちで参加してもらうためには
作業画面のわかりやすさは絶対の条件だよなーなどと考えたのでした。

「みんなで同時プレイするクイズWebアプリで、CodeQuizに挑戦!  - オープンソースライブラリで実現するリアルタイムWebアプリを作る!」

@jsakamotoさん。
SignalRという、ASP.NETでの双方向通信のためのライブラリの紹介と
ライブコーディング。
サーバからブラウザへのpush通信を、通信技術を意識することなく
簡単にコーディングできるということだった。
確かに見ていた限り非常にシンプルに書けそう。

ASP.NETって今までほとんど使ったことがなかったけど、
Azure以外にもAppHarborっていう無料で始められるPaaSがあったりもするらしく、
これを期にちょっと勉強してみようかなと思いました。

「アセンブラ短歌 ~アセンブラで短歌を書いてみよう~」

@kozossakaiさん。
今日拝聴した中で一番ぶっとんでた。
アセンブリ言語で書いたコードを機械語にアセンブルしたときに
機械語コードが5バイト・7バイト・5バイト・7バイト・7バイトで
区切れるようなコードを書いて、その味わい深さを競うのが
アセンブラ短歌というものらしいです。

各句がどれも"40"で終了していて韻を踏んでいるだとか、
レジスタの値を水が流れるようにincしながら取り出しつつ
一方ではpush-pop-pushのかろやかなリズムも感じられて
小川のせせらぎの横で子供がスキップしている風景が浮かぶだとか、
この業界にはまだまだ知らない世界がたくさんあるなぁと思いました。

「僕達の自由、これからの自由」

@koiwaさん。
知性と自由に関する、大変ためになるお話。
ストールマンのフリーソフトウェア活動がどうだとか、
フリーは自由の意味のフリーだとか言われても、
いままでどうもピンときていなかったのだけど、
そもそも自由ってなんで必要なんだろうねというところから
話を始めていただけたおかげで、なんだか胸にストンと落ちた。

でも自由にこだわり続けるって、決して楽な道ではないな。
例えば講義の中でも、AppleのAppStoreには審査があるから自由でなくて、
Google PlayのAndroidアプリには審査がないので自由はあるが
悪意あるソフトからの自己防衛は各自で行う必要があるという話があった。
自由を投げうって楽しちゃいたい瞬間って絶対あるだろうなぁ。

ちょうど1つ目のソフト翻訳の話で岡野さんが、翻訳チェックについての文脈だけど、
「『目玉の数さえ十分にあればどんなバグも深刻ではない』といいますけど、
 全然目玉の数が足りてないわけですよ」的なことをおっしゃってたのを
思い出したりしていました。

「『さくらのクラウド』を、さくらの社長と所長が使ってみた~in北海道編~」

さくらインターネット社長@kunihirotanakaさん。
所長は飛行機の部品故障で終了5分前くらいに到着した笑
さくらのクラウドの紹介とデモ。
内容よりも、さくらの社長って若いんだな、
そして話が面白いなというのが印象に残った。

「中身の見えるクラウド」を目指してるっていうのは
逆説的だけど面白いなと思った。
なかなか個人で利用することはないかもしれないですが。

「HTML5とMonacaで作る!簡単ハイブリッドスマートフォンアプリ」

@Hikaru_Itouさん。高校生だって!
若いのにというべきか、若いからこそというべきか、
堂々とした力のあるプレゼンでした。
これからのスマホアプリはネイティブアプリでもなく
モバイルウェブアプリでもなく、ハイブリッドアプリだ!という話。
そしてそのためのブラウザ開発環境、Monacaが紹介されていた。

html,cssとjsで書いたアプリを普通にストアから配布できるというのは
確かに魅力的だ。iOSとAndroid両対応。
どちらかというとWebの人向けに、
「慣れ親しんだhtmlで書けるんですよ!」というのを強調していたけど、
正直htmlに慣れ親しんでない自分でもちょっと気になる内容でした。

「初めてのFacebookアプリの開発 C#+Windows Azure編」

@furuya02さん。
C#でのFacebookアプリの開発、および公開の方法を
はじめからていねいに説明されていた。
Facebook連動の外部アプリではなくて、
Facebookのページで表示する埋め込みアプリ。

Facebookをあまりアクティブに使っていないので
どんなアプリがあるものなのかもあまり知らないのだけど、
ちょっといじってみるのも面白そうだ。
しかしやっぱりAzure的なものが必要になりますね。ううむ。

「ライトニングトーク&閉会式」

LTは今年も圧倒的eject感だった。
そして再登場のアセンブラ短歌、正規表現雑技団など、
笑わせてもらいました。

全体を通して

意図せずか意図してか、Web系のセッション参加が比較的多くなった。
やっぱなー、Webもできるようになりたいもんですね。
というわけで、鉄が熱いうちに何かしら始めよう。
今回知ったツールなどをいじってみたりしようかなまずは。

そんな感じで、今年も大変楽しめました。
会場のコンベンションセンターやっぱ綺麗だったな。
スタッフの皆様、大変お疲れさまでした。