ちょっと日があいてしまったけど、MicrosoftのMRヘッドセット「HoloLens」のミートアップイベント@東京にお邪魔してきましたの巻。
Tokyo HoloLens ミートアップ vol.14 - connpass
14回もやってるのね。
HoloLens 2 /MR関連技術 最新情報
日本マイクロソフト 高橋忍さん。
先日発表された「HoloLens 2」の最新情報などについて。
初代 HoloLens に対して不満の声のあった、視野角の狭さ、エアタップの難しさ、カメラ解像度の低さといった点が、2ではことごとく解消されているという。
特に強調されていたのは、装着中の快適性が「3倍」になりましたという点や、10本指(25点)のトラッキングにより、つまむようなモーションや、線・面の認識が可能となったという点。
作業説明やリモートワークをサポートする Dynamics 365 アプリのビデオは、たしかに未来感がありました。
【平成最後に振り返る】HoloLens最新事例紹介
株式会社ネクストスケープ 酒井辰也さん、茨木大基さん。企業の HoloLens 導入事例紹介や、動向の考察。
2017年度はどちらかというと「わが社ではいち早く AR/MR を取り入れました」という話題作りの側面もあったが、2018年度はすでに、具体的な課題解決のための導入も多くなったというような話をされていた。
それと、開発プロセスとしてアジャイル、スクラム開発を採用していることを強調されていた。
曰く、ウォーターフォールのツラい部分が、HoloLens 案件ではより顕著な問題になると。
2Dの画面設計書で仕様がFIXできるか!って話だな。たしかに。
HoloLens goes to the garage~ マニュアル制作会社がMR開発を始めた話
YAMAGATA株式会社 西野貴志さん。
日立製作所と共同で開発した自動車メンテナンスARアプリ「HoloGARAGE」を事例として、産業分野でのAR利用について話をされていた。
ボルトの締め忘れや順番の間違いも防止できる。ヘッドセットなので両手もフリー。
これが世の中にウケた要因のひとつとして、ここ10年の検索ワードを見ると、日本国内で「AR」の検索数が世界平均より多い傾向にあったことを挙げておられた。
10年前のARといえば・・セカイカメラ??
また、HoloLens 2 で両手10本指の認識が可能となる点についても、周辺視野の物体を手探りで扱ったり、手で画面上にメモを直接書き込んだり、より実世界的なUIを試せるようになるのではとおっしゃっていた。
感想
十分に HoloLens がほしくなる会ではあった。
しかし新型の HoloLens 2 は $3,500 とのことで、個人でおもちゃとして買うにはちょっと高いし、初代 HoloLens も今は市場価格が高騰しているのだとか。
ともあれ、月並みな感想ながら、未来が来ている感がありますねぇ。
建築業や機械いじりの分野なんかで役立つというのはわかりやすいが、それだけに限らず、たとえばコンビニのレジ打ちにしたって新人の教育コスト・学習コストが下げられそうな想像はつく。
視野内にモニターを並べて行う会議とかも、SF感があるな。
デジタルネイティブの次は、VRネイティブ、MRネイティブの世代になるだろうか。